日本神話関係。 主に日本書紀・古事記・風土記をもとに、日本神話について「事実関係(書いてあること)の整理整頓」する、備忘録的なブログ。 他には「素朴な問いを立てる」ことを重視していきたい。 「謎の解明」はきっと専門家がどっかでやるので、そんなに興味なし。 あとは、たまには「雑感・想像・妄想」織り交ぜて色々とイメージを膨らませたいとも思っている。 ちなみに、最近はアイヌ神話・琉球の神話にも興味がある。 著作権については興味なし。 ここで書いたりアップしたものは、勝手に使用・転載していいです。(使う機会あればの話ですが・・・)
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この後の素戔鳴尊の所業は、甚だ手の付けられないほどひどかった。
天照大神は、天狭田(アマノサナダ)と長田(ナガタ)を自身の田としていた。
それに対して素戔鳴尊は以下のことを行った。
(春には)
・重播種子(シキマキ。すでに稲の種がまいてあるところに、後でもう一度種をまくこと。これやられると困るらしい)
・畔をぶっ壊した
(秋には)
・天斑駒(アマノブチコマ。まだら模様の馬)を田の中に放った。
・天照大神が新嘗の行事を行っている時に、こっそり新宮にうんこした。
・天照大神が斎服殿にいて神衣を織っていたときに、天斑駒を則剥にして、殿の甍(イラカ)を穿った上で中にぶん投げた。(この時に天照大神は驚いて、梭で自身を傷つけてしまった)
天照大神はこれにはブチ切れた。
天石窟に入って、磐戸を閉めてこもった。
よって、六合の内は昼夜関係なく、常闇となった。
そんな訳で八十万神は天安河辺に集って、対応策を協議した。
そこで思兼神(オモヒカネの神)は深く謀り遠く慮った。
あとは以下の経過をたどった。
①常世の長鳴鳥たちを集めて、長鳴させた。
②手力雄神(タチカラヲの神)を磐戸の側に待機させた。
③天児屋命(アマノコヤネの命。中臣の連の遠祖)と太玉命(フトタマの命。忌部の連の遠祖)の両者が、天香山の五百箇の真坂樹に以下のものをかけて、祈った。
・上枝には八坂瓊の五百箇の御統をかけた
・中枝には八咫鏡(一説には真経津鏡という。読み方はマフツの鏡)をかけた
・下枝には青和幣と白和幣をかけた。
④天鈿女命(アマノウズメの命。サルメの君の遠祖)が手に茅纒の矛を持ち、天石窟戸の前に立って、巧みに作俳優(わざおき)した。
・天香山の真坂樹をもって鬘として、
・蘿〈ヒカゲ〉をもって手繦〈タスキ〉として、
・かがり火を焼いて、
・覆槽置〈うけふ〉せて神憑りした。
⑥この時に天照大神は外の様子を聞いてこう思った。
「私はこの頃は石窟に引き篭もっている。豊葦原中国は間違いなく常に夜の状態のはずだ。なのに何で天鈿女命はあんなに楽しそうなんだろう。」
そこで、手でちょっとだけ磐戸を開けてこっそり外を覗いた。
⑦その時に手力雄神が天照大神の手を取って、引き出した。
⑧中臣神・忌部神が端出之縄(シメクメナハ)を入口にはった。
そして「もうあそこに戻らないでください。」と請願した。
この後、諸々の神たちはその罪の責任を素戔鳴尊に取らせた。
千座置戸への捧げ物を沢山徴収した。
そして髪を抜いて、その罪を購わせた。(また、手足の爪を抜いてこれを贖わせたとも言われている。)
最終的には追いやった。
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