日本神話関係。 主に日本書紀・古事記・風土記をもとに、日本神話について「事実関係(書いてあること)の整理整頓」する、備忘録的なブログ。 他には「素朴な問いを立てる」ことを重視していきたい。 「謎の解明」はきっと専門家がどっかでやるので、そんなに興味なし。 あとは、たまには「雑感・想像・妄想」織り交ぜて色々とイメージを膨らませたいとも思っている。 ちなみに、最近はアイヌ神話・琉球の神話にも興味がある。 著作権については興味なし。 ここで書いたりアップしたものは、勝手に使用・転載していいです。(使う機会あればの話ですが・・・)
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
素戔鳴尊はそんな激怒している日神に対してこう言った。
「私には最初からそんなきたない心はない。
ただ父母は厳しい勅を私にくだしたので、永く根国へ行こうとしているところだ。
その前に姉に相見えたくて、雲霧を踏んで遠くから参ったのだ。
まさか姉が怒っているとは思ってもいなかった。」
このとき天照大神がまた問いて言う。
「ならば、お前が何をもってきよき心であることを証明するのか?」
それに対していわく。
「姉と私とで共に誓約(うけい)をしてみるのはどうか。
誓約として子を生んでみるのだ。
もし女を生んだら、きたなき心ありということ。
もし男を生んだら、清き心ありということだ。」
そこで天照大神は素戔鳴尊の十握剣を取って、打ち折って三つに分けた。
天真名井にふりすすぎて、かりかりと咀んで、吹き棄てて神を生んだ。
・曰田心姫(タコリヒメ)。
・次に湍津姫(タキツヒメ)
・次に市杵嶋姫(イツキシマヒメ)。
その三神は女だった。
素戔鳴尊は、天照大神の髻鬘や腕に纒いてあった八坂瓊の五百箇の御統をとった。
天真名井にふりすすぎて、かりかりと咀んで、吹き棄てて神を生んだ。、
・正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊(マサカツアカツカチハヤヒアマノオシホミミの尊)。
・次に天穂日命。〈アマノホヒの命。是は出雲臣や土師連等の祖である。〉
・次に天津彦根命。〈アマツヒコネの命。是は川内直や山代直等の祖である。〉
・次に活津彦根命。(イクツヒコネの命)
・次に熊野櫲樟日命。(クマノノクスビの命)
この五神は男だった。
この時に天照大神は勅して言った
「その物の元々の持ち主を見れば、八坂瓊の五百箇の御統は、私の物である。
よって、五男神は私の子である。」
その子らをとって養育することとした。
また勅してこう言った。
「その十握剣は、素戔鳴尊の物である。
よってその三女神はお前の子である。」
そして素戔鳴尊に授けた。この三女神は、筑紫の胸肩君等の祭る神である。ただいまコメントを受けつけておりません。