日本神話関係。 主に日本書紀・古事記・風土記をもとに、日本神話について「事実関係(書いてあること)の整理整頓」する、備忘録的なブログ。 他には「素朴な問いを立てる」ことを重視していきたい。 「謎の解明」はきっと専門家がどっかでやるので、そんなに興味なし。 あとは、たまには「雑感・想像・妄想」織り交ぜて色々とイメージを膨らませたいとも思っている。 ちなみに、最近はアイヌ神話・琉球の神話にも興味がある。 著作権については興味なし。 ここで書いたりアップしたものは、勝手に使用・転載していいです。(使う機会あればの話ですが・・・)
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(第4段)
伊弉諾尊と伊弉冊尊が、天浮橋の上で言った。
「底下にわが国がないはずがないな」と。
そう言うと天之瓊矛(アマノヌホコ)を持って、指し下ろしてかき探った。
ここに青海原を獲た。
その矛の鋒から滴った海水が、凝って一つの嶋となった。
名をオノゴロ嶋という。
二神はその嶋に降り立って、夫婦の交合して、国土を産もうとした。
すなわちオノゴロ嶋の国中の柱(みはしら)を中心として、男神は左から回り、女神は右から回った。
国柱を巡って、また会ったとき。まず女神が先に口を開いた。
「あな嬉しや。よい男に会えて。」
しかし、男神悦ばず。
「私は男だ。男が先に唱えるべきだ。もう一度まわろう。」
というわけでもう一度巡った。
今度は男神が先に唱えて曰く
「あな嬉しや。よい乙女に会えて。」
因りて女神に問いて言う。
「あなたの身に何の成れるところがあるか。」
「わが身に一つの雌のはじめというところがある。」
男神曰く。
「わが身にまた雄のはじめというところがある。わが身のはじめのところを、あなたの身のはじめのところに、合わせたいと思う。」
というわけで、男女が始めてみとのまぐわいして夫婦となった。
以下の順で産んだ。
・先ず淡路洲を胞(え)とした。神は心に喜ばないところがあった。故って淡路洲と名づけた。
・大日本〈おおやまと〉豊秋津洲。
・伊予二名洲。
・筑紫洲。
・次に双子として億岐洲と佐度洲。
・越洲。
・大洲。
・吉備子洲。
これによって、始めて大八洲国という名がおこった。
また、
・対馬嶋。
・壱岐嶋。
・及び処処の小嶋。
これらについては潮の沫が凝って成ったものである。また、水の沫が凝って成ったとも言われている。
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