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日本神話の探求ブログ

日本神話関係。 主に日本書紀・古事記・風土記をもとに、日本神話について「事実関係(書いてあること)の整理整頓」する、備忘録的なブログ。 他には「素朴な問いを立てる」ことを重視していきたい。 「謎の解明」はきっと専門家がどっかでやるので、そんなに興味なし。 あとは、たまには「雑感・想像・妄想」織り交ぜて色々とイメージを膨らませたいとも思っている。 ちなみに、最近はアイヌ神話・琉球の神話にも興味がある。 著作権については興味なし。 ここで書いたりアップしたものは、勝手に使用・転載していいです。(使う機会あればの話ですが・・・)

日本書紀の本文のあらすじを要約してみた(第10段)(1~3/6)

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日本書紀の本文のあらすじを要約してみた(第10段)(1~3/6)

①兄の火闌降命は、元々海の幸を獲る道具を愛用していた。

弟の彦火火出見尊は、元々山の幸を獲る道具を愛用していた。


ある時に兄弟二人が互いに「試しに幸がえをしてみようぜ」と言い、互いに道具を交換してみた。

そうしてみたら、どちらも獲物をとることができなかった。


兄は幸がえしたことを悔いて、弟の弓箭を返して、自分の釣鉤を返すよう弟に言った。

しかしこの時、弟は既に兄の鉤を失っており、そこらへんを探してみても見つからなかった。


故にかわりに新しく鉤を作って兄に渡そうとしたが、兄はこれを受けとらず、ちゃんと元の鉤を返せと責めた。

弟は患いて、その横刀をもとに新しい鉤を鍛造して、一杯に盛って弁済しようとした。

しかし兄は怒って「我が元の鉤でないならば、どんなに多くとも受け取らない。」と言い、ますます責めた。



②よって彦火火出見尊の憂い苦しみは甚だ深かった。

海のほとりに嘆きつつ行くと、そこで塩土老翁(シホツツノヲヂ)に会った。


老翁は「何でここにいるのか?どうしてそんなに愁いているのか?」ときいた。

それに対して、あるがままに答えた。

老翁は「そんなに憂い嘆くな。私にはあなたのための考えがある。」と言った。

そして無目籠(マナシカタマ)を作って、彦火火出見尊を籠の中に入れて、海中に沈めた。



③するとやがて美しい浜辺に着いた。

籠を乗り捨ててしばらく歩いてみると、海神の宮に到った。

その宮は垣が整然と聳え立っていて、台宇が光輝いていた。

門前に井があって、その上に一本の湯津杜樹(桂の神木)があり、その枝葉は四方に茂っていた。

彦火火出見尊はその樹の下へ、よろよろと歩いて行った。


しばらく経ってから一人の美人が、闥をおし放って出てきた。

玉鋺を持って来て、水を汲もうとした。

そのときちらっと視て、驚いて帰宅し、父母にこう言った。

「一人の珍しい客人が、門前の樹の下にいます。」


そこで、海神は八重席薦(ヤヘタタミ)を敷いて、招き入れた。

坐ってくつろいでもらったところで、その来意を問うた。

それに対して彦火火出見尊はあるがままを答えた。


すると海神は大小の魚を集めて、皆に鉤のありかを問うた。

皆はこう言った。

「知らない。ただ赤女(アカメ。ある鯛の名である。)が最近口が痛むと言って姿を見せない。」

赤女を探し出して口の中を見てみると、失った鉤が見つかった。
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